名古屋大学 2000年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 場合の数、整数
- 解法
- 数え上げ、和の計算、場合分け
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
自然数nに対して,不等式0≦a≦2b≦c≦nを満たす整数の組(a,b,c)の個数をP(n)とする.
(1) P(5)を求めよ.
(2) 奇数nに対して,P(n)を求めよ.
出典:名古屋大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
不等式 0≦a≦2b≦c≦n では、中央の b を固定すると a と c の選び方が独立に数えられる。b は 2b≦n を満たす範囲で動く。(1)は n=5 として直接表にして数え、(2)は奇数 n=2m+1 とおいて b=0,1,…,m の和を計算する。
解答
(1)
n=5 のとき、2b≦5 より b=0,1,2 である。b を固定すると、a は 0≦a≦2b を満たす整数なので 2b+1 通り、c は 2b≦c≦5 を満たす整数なので 6−2b 通りである。したがって P(5)=∑b=02(2b+1)(6−2b) である。具体的には P(5)=1⋅6+3⋅4+5⋅2=28 である。
(2)
n が奇数なので n=2m+1 とおく。2b≦n より b=0,1,…,m である。b を固定すると、a は 0 から 2b までの 2b+1 通りであり、c は 2b から 2m+1 までの (2m+1)−2b+1=2m+2−2b 通りである。よって P(n)=∑b=0m(2b+1)(2m+2−2b) である。
和を整理する。 (2b+1)(2m+2−2b)=−4b2+(4m+2)b+(2m+2) だから
P(n)=−4b=0∑mb2+(4m+2)b=0∑mb+(2m+2)(m+1)=−4⋅6m(m+1)(2m+1)+(4m+2)⋅2m(m+1)+2(m+1)2=3(m+1)(m+2)(2m+3)
である。ここに m=(n−1)/2 を代入して P(n)=12(n+1)(n+2)(n+3) である。