名古屋大学 1997年度
後期・理系数学 後期第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 指数・対数、方程式・不等式
- 解法
- 式変形、同値変形、判別式
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 22分
問題
次のxとyの連立方程式について,以下の問に答えよ.ただし,a>0,x>0,x=1である.
2+logxy−logxa=2logx2(ax+3)+logx(x−a+1)
(5+33)(1+3)ax=21(1+3)y
(1) 第1式を整理し,対数関数を用いないでyをxの関数で表せ.
(2) 第2式を整理し,yをxの1次関数で表せ.
(3) 連立方程式が解をもつためのaの範囲を示し,解xを求めよ.
出典:名古屋大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期第3問
方針
第1式は底の変換2logx2M=logxMを使って1つの対数にまとめる。第2式は2(5+33)=(1+3)3を見抜き、指数を比較してy=ax+3を得る。最後は2つのyの式を連立してx2−ax+a2−a=0へ帰着し、判別式、x>0、x=1、対数の真数条件を確認してaの範囲と解を分類する。
解答
(1)
logx2(ax+3)=logxx2logx(ax+3)=21logx(ax+3)
であるから 2logx2(ax+3)=logx(ax+3) である。したがって第1式は 2+logxy−logxa=logx(ax+3)+logx(x−a+1) となる。さらに2=logxx2なので、左辺は logxax2y である。右辺は logx{(ax+3)(x−a+1)} である。よって ax2y=(ax+3)(x−a+1) となり y=x2a(ax+3)(x−a+1) である。
(2)
まず (1+3)2=4+23 であり、したがって (1+3)3=(4+23)(1+3)=10+63=2(5+33) である。第2式 (5+33)(1+3)ax=21(1+3)y の両辺を2倍すると 2(5+33)(1+3)ax=(1+3)y である。よって (1+3)ax+3=(1+3)y となる。底1+3は1より大きいので、指数を比較して y=ax+3 である。
(3)
(1)(2)を連立すると x2a(ax+3)(x−a+1)=ax+3 である。a>0, x>0よりax+3>0なので、両辺をax+3で割ることができる。すると x2=a(x−a+1) である。すなわち x2−ax+a2−a=0 を得る。
この2次方程式の判別式は D=a2−4(a2−a)=a(4−3a) である。a>0なので、実数解をもつためには 0<a≦34 が必要である。
解は x=2a±a(4−3a) である。ここで、0<a<1のときは積a2−a<0なので、2解のうち正の解は x=2a+a(4−3a) のみである。a=1のときは方程式が x2−x=0 となり、解はx=0,1であるが、どちらも条件x>0,x=1に合わない。1<a<34のときは2解とも正であり、x=1になることもない。a=34のときは重解 x=32 である。
また、得られた解では x−a+1=ax2>0 であるから、第1式の真数条件も満たされる。したがって、連立方程式が解をもつaの範囲は 0<a<1,1<a≦34 である。解xは、0<a<1では x=2a+a(4−3a) であり、1<a<34では x=2a±a(4−3a) の2つ、a=34では x=32 である。