名古屋大学 1997年度
文系数学 第3問(b)
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 整数、数と式、論証・証明
- 解法
- 式変形、偶奇性、同値変形
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 14分
問題
多項式f(x)=x3+ax2+bx+c(a,b,cは実数)を考える.f(−1),f(0),f(1)がすべて整数ならば,すべての整数nに対し,f(n)は整数であることを示せ.
出典:名古屋大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問(b)
方針
まずf(−1),f(0),f(1)から、c, a+b, a−bが整数であることを取り出す。任意の整数nについて、an2+bnを(a+b)n(n+1)/2と(a−b)n(n−1)/2の和に変形する。連続する2整数の積が偶数であることを使えば、各項の整数性が従う。
解答
u=a+b,v=a−b とおく。仮定より f(0)=c は整数である。また f(1)=1+a+b+c=1+u+c が整数で、すでにcが整数なのでuも整数である。さらに f(−1)=−1+a−b+c=−1+v+c が整数であるから、vも整数である。
任意の整数nについて、f(n)=n3+an2+bn+c である。ここで a=2u+v,b=2u−v なので an2+bn=2u+vn2+2u−vn=2un(n+1)+vn(n−1) である。したがって f(n)=n3+c+2un(n+1)+vn(n−1) と表せる。 nが整数なら、n(n+1)とn(n−1)はいずれも連続する2整数の積なので偶数である。u,v,cは整数であるから、右辺は整数である。よって、すべての整数nに対して f(n) は整数である。