過去問データベース 過去問を探す

名古屋大学 1997年度
文系数学 第1問

問題

正三角形上に時速で等速運動する3点があって,それぞれから辺に沿ってへ,から辺に沿ってへ,から辺に沿ってへ同時に出発したとする.時間後のそれらの位置をそれぞれとする.いずれかの点が次の頂点に到達するまでの間,の重心が動かないための条件を求めよ.

出典:名古屋大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

各点の位置ベクトルを、出発点から辺方向へ進んだ距離で表す。重心が動かないことは、3点の速度ベクトルの和が0になることと同値である。正三角形では3辺の向きのベクトルにという関係があり、独立な2方向の係数比較からが得られる。

解答

正三角形の一辺の長さをとし、頂点の位置ベクトルをそれぞれとする。いずれかの点が次の頂点に到達するまでの間は、3点はそれぞれ同じ辺上を等速で動くので

である。

重心の位置ベクトルをとすると

である。したがって、重心がによらず動かないための条件は、の係数が0であること、すなわち である。

ここで である。これを代入すると となる。は平行でないので一次独立である。したがって である。よって を得る。

逆になら、上の速度ベクトルの和は となるので、重心は動かない。したがって求める条件は である。