名古屋大学 1996年度
文系数学 第3問(a)
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、場合分け、帰納的定義の利用
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
数列{an}があって,すべてのnについて,初項a1から第n項anまでの和が(an+41)2に等しいとする.
anがすべて正とする.一般項anを求めよ.
出典:名古屋大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問(a)
方針
部分和を Sn とおき,条件 Sn=(an+1/4)2 を Sn−Sn−1=an と組み合わせて隣接2項の関係を作る。式は平方の等式になり,符号の選択として an=an−1+1/2 または an=−an−1 が現れる。今回はすべての項が正なので負になる選択を除き,初項 a1=1/4 から等差数列として一般項を求める。
解答
部分和を Sn=a1+a2+⋯+an とおく。条件は Sn=(an+41)2 である。
まず n=1 とすると a1=(a1+41)2 である。整理すると a12−21a1+161=0 すなわち (a1−41)2=0 なので a1=41 である。
次に n≧2 とする。Sn−Sn−1=an より (an+41)2−(an−1+41)2=an である。左辺を整理して an2−21an−an−12−21an−1=0 となる。両辺に 1/16 を加えると (an−41)2=(an−1+41)2 である。
したがって an−41=an−1+41 または an−41=−(an−1+41) である。後者は an=−an−1 を意味するが,すべての an は正であり,an−1>0 なのでこれは許されない。よって常に an=an−1+21 である。
初項 a1=1/4,公差 1/2 の等差数列だから an=41+(n−1)21=42n−1 である。