名古屋大学 1995年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、数と式
- 解法
- 二項定理、和の計算、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
0以上の整数kに対し,
Sk(n)=1k+2k+⋯⋯+nk
とおく.
(1) 等式(n+1)5=1+k=0∑45CkSk(n)がすべての正の整数nについて成り立つことを示せ.
(2) nの5次多項式としてS4(n)を求めよ.
出典:名古屋大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
(1) は (j+1)5−j5 を二項定理で展開し,j=1 から n まで足して左辺を相殺させる。(2) では(1)の等式から S4(n) を解き,既知の S0,S1,S2,S3 を代入して整理する。最後は5次多項式としても,因数分解された形としても確認できるようにする。
解答
(1)
二項定理より,正の整数 j について
(j+1)5=j5+5C4j4+5C3j3+5C2j2+5C1j+1
である。したがって
(j+1)5−j5=1+5C1j+5C2j2+5C3j3+5C4j4
である。これを j=1,2,…,n について足すと,左辺は ∑j=1n{(j+1)5−j5}=(n+1)5−1 となる。一方,右辺は
S0(n)+5C1S1(n)+5C2S2(n)+5C3S3(n)+5C4S4(n)
である。よって (n+1)5−1=∑k=045CkSk(n) となり,(n+1)5=1+k=0∑45CkSk(n) が成り立つ。
(2)
(1)の等式より 5S4(n)=(n+1)5−1−S0(n)−5S1(n)−10S2(n)−10S3(n) である。ここで S0(n)=n,S1(n)=2n(n+1),
S2(n)=6n(n+1)(2n+1),S3(n)={2n(n+1)}2
を代入する。すると
5S4(n)=(n+1)5−1−n−25n(n+1)−610n(n+1)(2n+1)−410n2(n+1)2
である。これを整理すると 5S4(n)=6n(n+1)(2n+1)(3n2+3n−1) となる。したがって S4(n)=30n(n+1)(2n+1)(3n2+3n−1) である。展開すれば S4(n)=51n5+21n4+31n3−301n であり,確かに n の5次多項式である。