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名古屋大学 1994年度
理系数学 第4問(b)

問題

長方形内に置かれた三角形の面積は,もとの長方形の面積のを越えないことを示せ.

出典:名古屋大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問(b)

方針

長方形を座標平面のに置く。三角形の2頂点を固定すると,面積は残り1頂点から固定された直線までの距離に比例する。長方形の中で直線からの距離が最大になる点は境界上,さらに頂点まで動かせる。この操作を3頂点について繰り返すと,最大面積は長方形の4頂点から3つを選ぶ場合に達する。その面積はいずれも長方形の半分なので,任意の三角形の面積は半分を超えない。別解として,座標式から各頂点について一次式であることを使ってもよい。

解答

長方形を座標平面上の に置く。

三角形の2頂点を固定する。残りの1頂点をとすると,三角形の面積は である。したがって,固定した2頂点に対して面積を最大にするには,を長方形の中でその直線から最も遠いところへ動かせばよい。

直線からの距離は,長方形内で連続的に変化し,最大は境界で達成される。境界の各辺上では,直線からの距離は端点で最大になる。したがって,残り1頂点は長方形の頂点に動かしても面積は小さくならない。

この操作を3つの頂点について順に行えば,面積が最大となる三角形は,長方形の4頂点のうち3点を選んだ三角形としてよい。

長方形の4頂点から3点を選んでできる三角形は,長方形を対角線で半分にした三角形と合同または同面積である。したがってその面積は である。

もとの長方形の面積はなので,任意の三角形の面積は 倍を超えない。

別解。三角形の3頂点をとする。面積の2倍は である。2つの頂点を固定すると,これは残りの頂点の座標について一次式の絶対値である。長方形上で一次式の最大値は頂点で達成されるので,やはり最大は3頂点が長方形の頂点にある場合に限って調べればよい。すると最大面積はである。