問題
,を正整数とする.を
で与えられる定積分の値とするとき,次の問に答えよ.
(1) を求めよ.
(2) をで表せ.これを利用してが
となることを示せ.
(3) 積分を最小にする定数,の値を求めよ.また,そのときの最小値を求めよ.
出典:名古屋大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期第3問
方針
(1)(2)はとおき,部分積分を2回行う。境界で,となることを使い,をで表す。閉じた形は漸化式を繰り返して得る。符号と階乗の落ち方を明確にするため,最初の数項を意識して一般項を書く。(3)はをについて平方完成する。との積分がであることを使い,係数を独立に決める。
解答
(1)
とおく。まず である。部分積分により
である。さらに
である。したがって である。
(2)
同じくとおく。部分積分により
である。なので である。
さらに
であり,より である。したがって
を得る。
この漸化式を繰り返すと
となる。第項では,分子に が現れ,最後にに対応する項からが入る。整理すると である。
(3)
を展開する。まず であり,また
である。よって
である。すなわち である。
平方完成すると
である。したがってを最小にするのは のときであり,その最小値は である。