問題
,を2つの自然数,とし,1からまでの自然数から重複を許して任意に選んだ2つの数の和がをこえない確率をとする.
(1) を求めよ.
(2) を満たす定数ととに対して,であるようなの最大値をとする.を求めよ.
出典:名古屋大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
2つの数を順序つきの組 として数える。 なので, を満たす組は 個であり,上限 による切れ目を考えなくてよい。(2) は最大値 の定義から, では不等式が成り立ち, では成り立たないという両側評価を作って極限をはさむ。
解答
(1)
選んだ2つの数を,順序を区別して と表す。重複を許して1から までの自然数から選ぶので,全体は 通りである。
和 が をこえない条件は である。ここで なので, が をこえる心配はない。 に対して, は を満たす。したがって条件を満たす組の数は である。
よって である。
(2)
とおく。まず だから,十分大きい では であり, も定義範囲に入る。このような について, の定義と最大性から かつ である。したがって となる。
これを
と書く。ここで なので, である。また だから であり,これは で0に近づく。したがって上の両側評価から である。 だから である。