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名古屋大学 1985年度
理系数学 第2問

問題

実数に対して行列を次のように定める.

(1) をどのように与えても,それに対して,が成り立つように実数を選ぶことが可能であることを示せ.

(2) を(1)のように選んだとき,を求め,を示せ.

出典:名古屋大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

に帰着し、 から を導く。

解答

{(1)与えられた行列は

である。問題で定めた

を計算すると

である。これは の逆行列の公式で現れる行列である。

実際, であり, なら

となる。したがって となるように を選べばよい。

すなわち とすればよい。ここで とおくと である。和が一定の2数の積は,2数が等しいとき最大になるので である。よって であり,任意の実数 に対して実数 を選ぶことができる。

(2)

(1) のように を選ぶと である。したがって であり,成分を足すと

である。ここで とおくと である。また が成り立つ。よって である。

次に を示す。 の両辺に右から を掛けると である。したがって である。これを順に用いると

である。したがって

が示された。}