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九州大学 2021年度
後期・理系数学 後期 第5問

問題

を次の条件を満たす3次の多項式とする。

(a) の係数は1である。

(b) ではない複素数が存在して,すべての自然数についてとなる

以下の問いに答えよ。

(1) またはであることを示せ。ただし,は虚数単位とする。

(2) を求めよ。

(3) を次の多項式とする。

で割ったときの余りを求めよ。

出典:九州大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問

方針

3次多項式の根は高々3個である一方、条件は がすべて根であることを要求する。したがって の累乗は高々3種類しか現れず、 から は1の累乗根になる。 より位数は3なので、 が従う。(2)では根が の3つと決まり、最高次係数1から になる。(3)は として指数を3で割った余りごとに数える。

解答

(1)

条件より、すべての自然数 について である。つまり はすべて の根である。

ところが は3次の多項式であり、恒等的に0ではないので、異なる根は高々3個である。したがって の中には等しいものがある。すなわち、ある について である。 だから となる。よって は1の累乗根であり、その位数は1,2,3のいずれかである。

しかし なので位数は1ではない。また位数が2なら より となるが、 に反する。したがって位数は3である。よって である。 であり、 だから である。これを解いて を得る。すなわち

である。

(2)

(1)より の位数は3であるから である。条件はすべての自然数 について であるから、特に である。

したがって は3つの相異なる根 をもつ。さらに は3次で、 の係数は1であるから である。ここで の3つの根なので である。よって である。

(3)

(2)より である。したがって で割った余りを考えるときは としてよい。よって指数は3を法として考えればよい。 には、 から までの 個の項がある。また である。各3項 は、 のもとで に合同である。したがって余りは すなわち である。