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九州大学 2018年度
文系数学 前期 第3問

問題

平面上に三角形と点が与えられている。この平面上の動点に対し,

とおく。以下の問いに答えよ。

(1) およびとおくとき,次の等式を示せ。

(2) を最小にする点は三角形の重心であることを示せ。また,の最小値は

であることを示せ。

出典:九州大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問

方針

各距離の2乗を の形で展開して足す。最小化は について平方完成し、最小点が 、つまり重心であることを示す。最小値は展開して辺の長さ の式に戻す。別解として、重心 を先に置いて を使う方法も自然である。

解答

(1)

であるから である。同様に である。これらを足すと

となり、示すべき等式を得る。

(2)

(1) の式を について平方完成する。 とおくと、

である。第1項は常に0以上であり、 のときにだけ0になる。したがって を最小にする点 を満たす点、すなわち三角形 の重心である。

最小値を辺の長さで表す。上の最小値は

である。一方、

であり、展開すると

である。また

なので、最小値は となる。

別解。重心を とすると である。任意の点 について、 などと書くと、交差項が消えて となる。したがって最小となるのは のときである。また重心の性質から であり、同じ最小値を得る。