問題
座標空間内に,原点を中心とする半径1の球がある。下の概略図のように,軸の負の方向から仰角で太陽光線が当たっている。この太陽光線はベクトルに平行である。球は光を通さないものとするとき,以下の問いに答えよ。
(1) 球のの部分が平面上につくる影を考える。をを満たす実数とするとき,平面上の直線において,球の外で光が当たらない部分の座標の範囲をを用いて表せ。
(2) 平面上において,球の外で光が当たらない部分の面積を求めよ。
(3) において,球の外で光が当たらない部分の体積を求めよ。
% 図は省略
方針
光線方向を使って、固定した の断面で考える。半径 の上半円を、方向 に沿って 平面へ射影すると、影の 範囲は になる。球の外は なので (1) が出る。(2) はその長さを で積分する。(3) は同じ断面で、影の外側境界が接線 、球の外側境界が になることから、二重積分で体積を求める。
解答
(1)
で切った断面を考える。球 において とすると、 平面内では である。ここで とおく。
光線はベクトル に平行なので、断面では方向 に平行である。球面上の点 からこの方向に進んで 平面 に到達すると、必要な移動量は であり、到達点の 座標は である。
上半球を考えているので、断面では である。この範囲で の最小値は での であり、最大値は方向 に半径を取った点での である。したがって、 平面上の直線 にできる影は である。
一方、 平面上で球の内部にあたる部分は である。球の外で光が当たらない部分は、影のうち球の外側、すなわち正の 側で となる部分である。よって求める範囲は である。
(2)
(1)より、固定した における球の外の影の長さは である。したがって面積 は である。これは半径1の半円の面積なので である。
(3)
再び を固定し、 とおく。 断面で考える。影の外側の境界は、半円 に方向 と平行に引いた接線である。この接線の法線方向は なので、接線は である。
一方、高さ における球の正の 側の境界は である。したがって球の外で光が当たらない部分の断面の長さは である。この長さが正である範囲は、2つの境界が交わるまでであり、 を解くと である。よって必要な範囲は である。
したがって体積 は
である。内側の積分を計算する。
である。また、 とおくと
である。よって内側の積分は
である。
ここで なので
である。