九州大学 2015年度
理系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、指数・対数、数列
- 解法
- 定積分評価、不等式評価、置換積分
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
以下の問いに答えよ。
(1) 関数y=x(logx)21はx>1において単調に減少することを示せ。
(2) 不定積分∫x(logx)21を求めよ。
(3) nを3以上の整数とするとき,不等式
k=3∑nk(logk)21<log21
が成り立つことを示せ。
出典:九州大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
(1) は微分して分子の符号を見る。(2) は u=logx と置換すれば u−2 の積分になる。(3) は (1) の単調減少性から、各項を左隣の区間の積分で上から評価する。k≧3 では x∈[k−1,k] に対して f(x)>f(k) なので、和が 2 から n までの積分で押さえられる。
解答
(1)
f(x)=x(logx)21 とおく。x>1 では logx>0 である。積の形を使って f(x)=x−1(logx)−2 と見ると、
f′(x)=−x−2(logx)−2+x−1⋅(−2)(logx)−3⋅x1=−x2(logx)21−x2(logx)32=−x2(logx)3logx+2
である。x>1 では分母は正で、logx+2>0 であるから f′(x)<0 である。したがって f(x) は x>1 において単調に減少する。
(2)
u=logx とおくと du=x1dx である。したがって ∫x(logx)21dx=∫u−2du=−u−1+C である。よって ∫x(logx)21dx=−logx1+C である。
(3)
(1)より、関数 f(x)=1/{x(logx)2} は x>1 で単調に減少する。したがって k≧3 に対して、k−1≦x≦k なら f(x)≧f(k) である。しかも区間の内部では厳密に大きいので、f(k)<∫k−1kf(x)dx が成り立つ。すなわち k(logk)21<∫k−1kx(logx)2dx である。
これを k=3,4,…,n について足し合わせると ∑k=3nk(logk)21<∫2nx(logx)2dx である。(2)より右辺は [−logx1]2n=log21−logn1 である。n≧3 なので logn>0 であり、log21−logn1<log21 である。したがって k=3∑nk(logk)21<log21 が示された。