九州大学 2011年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 三角関数、数列
- 解法
- 漸化式の変形、三角比の利用、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
数列a1,a2,⋯,an,⋯は
an+1=1−an22an,n=1,2,3,⋯
をみたしているとする。このとき,以下の問いに答えよ。
(1) a1=31とするとき,a10およびa11を求めよ。
(2) tan12πの値を求めよ。
(3) a1=tan7πとする。ak=a1をみたす2以上の自然数kで最小のものを求めよ。
出典:九州大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
漸化式は正接の倍角公式 tan2θ=2tanθ/(1−tan2θ) そのものである。an=tanθn と置き、角が毎回2倍されることを使う。ただし正接は周期 π をもつので、値の比較は角度を π を法として見る。(2)は倍角公式を逆に使い、正の小さい解を選ぶ。(3)は tanA=tanB が A−B が π の整数倍であることに対応するので、合同式 2k−1≡1(mod7) に帰着する。
解答
(1)
正接の倍角公式は tan2θ=1−tan2θ2tanθ である。したがって an=tanθn と表せるとき、与えられた漸化式は an+1=tan2θn を意味する。 a1=1/3=tan(π/6) であるから an=tan(2n−16π) である。よって a10=tan(296π)=tan3256π である。正接の周期は π であり、256≡1(mod3) なので a10=tan3π=3 である。同様に a11=tan3512π であり、512≡2(mod3) だから a11=tan32π=−3 である。
(2)
x=tan12π とおく。0<π/12<π/4 より 0<x<1 である。倍角公式から tan6π=1−x22x であり、tan(π/6)=1/3 なので 31=1−x22x である。整理すると x2+23x−1=0 である。よって x=−3±2 であり、x>0 から tan12π=2−3 である。
(3)
an=tan(2n−17π) である。ak=a1 となるためには tan(2k−17π)=tan7π であればよい。正接の周期は π なので、これは (2k−1−1)7π が π の整数倍であることと同値である。したがって 2k−1≡1(mod7) を満たす最小の k≧2 を求めればよい。 21≡2,22≡4,23≡8≡1(mod7) であるから、最小は k−1=3 である。よって k=4 である。