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九州大学 2009年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

を原点とする空間内の点をそれぞれとし,2点を通る直線をとする。以下の問いに答えよ。

(1) 点は直線上を動き,点軸上を動くものとする。このとき,2点との距離の最小値を求めよ。また,との距離が最小となるときのをそれぞれとする。の座標を求めよ。

(2) との距離がであるような直線上の点の一つをとする。点から三角形を含む平面に下ろした垂線とその平面との交点をとするとき,線分の長さを求めよ。

(3) 軸上に長さの線分があり,直線上に長さの線分がある。四面体の体積を求めよ。

出典:九州大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

(1)は直線l上の点とy軸上の点をそれぞれパラメータ表示し,距離の二乗を最小化する。最小時には2直線を結ぶベクトルが両方の方向に垂直になることも確認できる。(2)は三角形の平面方程式を求め,直線l上でだけ進んだ点からその平面への距離を計算する。(3)は2本の線分の方向,2直線間の距離,方向ベクトルのなす角を使って四面体体積を求める。

解答

(1)

直線lはAとBを通るので,方向ベクトルは である。したがって直線l上の点Pは,実数を用いて と表せる。またQはy軸上にあるので とおく。

距離の二乗は

である。まずを固定すると,について最小になるのは のときである。このとき となる。これをについて最小化すると であるから,最小はのときである。よって であり,最小距離は である。したがって である。

(2)

三角形を含む平面を求める。は原点で, である。この2つのベクトルを含む平面は である。

直線lの方向ベクトルの長さはである。だから,Sは のいずれかである。平面までの距離は である。はこの平面上にあり,方向ベクトルでは だけ変化する。したがってSでは である。よって である。

(3)

y軸の方向を表す単位ベクトルを とし,直線lの方向を表す単位ベクトルを とする。2直線の距離は(1)で求めた最小距離である。

2つの線分の長さがそれぞれであるから,四面体の体積は で求められる。ここで なので,なす角について である。したがって

である。

別解。(3)は混合積で一度に求めてもよい。2本の線分の方向を,2直線を結ぶ共通垂線方向の長さをとすると,平行六面体の体積は

である。四面体はそのなので,やはりとなる。