問題
空間ベクトル,,について次の問いに答えよ.ただし,とは実数とする.
(1) がと垂直であるとき,すべての実数に対して,
が成り立つことを示せ.ただし,はすべてのベクトルと垂直であるとする.
(2) が,のいずれとも垂直であるとき,すべての実数,に対して,
が成り立つことを示せ.
(3) ,,とするとき,の最小値を与える実数,と,そのときの最小値を求めよ.
出典:九州大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
(1)(2)は,指定されたベクトルを「垂直な残り成分」として分ける。長さの2乗を取れば,垂直な成分どうしの内積が0になり,余分な平方が加わるだけなので最小性が分かる。(3)では が の両方に垂直になるように内積条件を立て,(2)を適用する。
解答
(1)
とおく。仮定より である。任意の実数 について
である。右辺の2つのベクトルは垂直なので
である。第1項は0以上だから であり,両辺は長さなので
を得る。 の場合も,第1項が0になるだけで同じ式が成り立つ。
(2)
とおく。仮定より は , のいずれとも垂直である。任意の実数 について
である。 は, と垂直である。したがって
よって
が成り立つ。
(3)
である。 が と垂直である条件は
であり, すなわち である。また と垂直である条件は すなわち である。これらを解くと である。このとき
である。よって(2)より,最小値を与えるのは であり,その最小値は である。