問題
2つの数列,は,および,関係式
をみたすものとする.
(1) のとき,は3で割り切れるが,は3で割り切れないことを示せ.
(2) のとき,とは互いに素であることを示せ.
出典:九州大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
(1)はまず を計算し,3で割った余りの帰納法に入る。 が3の倍数で が3の倍数でないなら,次も は3の倍数, は と同じ余りになる。(2)は が常に奇数であることを先に示し,共通素因数が2でないようにしてから, と で矛盾を作る。
解答
(1)
初めの値を計算すると である。さらに である。したがって は3で割り切れ, は3で割り切れない。 において, は3で割り切れ, は3で割り切れないと仮定する。このとき であるから, は3で割り切れる。また であり, は3で割り切れるので である。 は3で割り切れないから,3で割った余りは1または2であり, の余りは1である。したがって は3で割り切れない。よって数学的帰納法により, で主張が成り立つ。
(2)
まず はすべて奇数であることを示す。 は奇数であり, が奇数なら の第1項は偶数,第2項は奇数なので, も奇数である。したがってすべての で は奇数である。 , は互いに素である。ある で と が互いに素であると仮定し, と が共通の素因数 を持つとする。 は奇数なので, である。 は を割り, だから, は または を割る。もし なら, と より ,したがって となる。これは が互いに素であることに反する。もし なら,同じ式から であり, なので となって,やはり矛盾する。
したがって と も互いに素である。数学的帰納法により, で と は互いに素である。