問題
実数に対して,はを超えない最大の整数を表す.例えば,,である.このとき,として次の問いに答えよ.ただし,必要ならとなる角を用いてよい.
(1) 不等式を満たすの範囲を求めよ.
(2) 不等式を満たすの範囲を求めよ.
(3) 不等式を満たすの範囲を求めよ.
出典:九州大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
(1),(2) は文系第3問と同様に、床関数の不等式を実数不等式へ戻して三角関数の範囲を求める。(3) は左辺 の値が、床関数の値 に応じて になることを利用する。右辺は高々 なので、左の床関数が の場合を除外し、床関数が の場合と の場合を分けて右辺の必要条件を調べる。
解答
(1)
では であるから、 である。したがって の値は のいずれかである。 は と同値である。これは すなわち である。よって である。
(2)
は と同値である。したがって は と同値である。よって であり、 となる。 より、 である。
(3)
まず とおくと、 は のいずれかである。また より なので である。 のとき、左辺は であり、これは より大きい。一方で右辺は高々 なので、この場合は不可能である。 のとき、左辺は である。したがって右辺が 以上であることが必要十分である。これは (2) と同じく である。さらに は すなわち であり、 である。この範囲では なので、全体が条件を満たす。 のとき、左辺は である。したがって右辺が 以上であればよい。すなわち であり、これは と同値である。よって である。また は すなわち なので、 である。問題文の を で定めると、この場合の範囲は である。
以上を合わせると である。