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九州大学 2005年度
理系数学 第2問

問題

行列と列ベクトルとし,列ベクトル で定める.このとき次の問いに答えよ.

(1) を満たす列ベクトルを求めよ.

(2) とおく.の間に成り立つ関係式を求めよ.

(3) に対してを求めよ.

(4) を求めよ.

出典:九州大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

まず固定点 を求める。 と差を取ると、非同次漸化式が という同次形になる。 は上三角行列の累乗で、右上成分が積ごとに1ずつ増えることを帰納法で示す。最後に に代入して成分を整理する。

解答

(1)

とおく。条件

である。成分で書くと

である。第2式より 、これを第1式に代入して となるから である。したがって

である。

(2)

であるから、

である。したがって が成り立つ。

(3)

である。まず では

なので成り立つ。ある

が成り立つと仮定すると、

である。よって数学的帰納法により

である。

(4)

(1) より

であり、 だから

である。(2) より なので、(3) を用いて

である。したがって

である。

別解。(4) は成分の漸化式からも求められる。 とすると であるから である。また にこの を代入して整理すると、同じく を得る。固定点を引く主解の方が、2成分を同時に処理できて短い。