過去問データベース 過去問を探す

九州大学 2005年度
文系数学 第4問

問題

1つのさいころを4回投げて,出た目の数を順にとする.このとき次の問いに答えよ.

(1) となる確率を求めよ.

(2) となる確率を求めよ.

(3) かつとなる確率を求めよ.

(4) となる最小の自然数の期待値を求めよ.ただし,のときはと定める.

出典:九州大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

(1),(2) は異なる目を小さい順に選べばよく、増加列の個数を組合せで数える。(3) は と固定し、 の選び方を掛けて総和を取る。(4) は最初に増加が止まる位置の期待値である。直接分布を作るより、 を使うと、必要なのは「最初の何項まで strictly increasing か」の確率だけになる。

解答

(1)

は全部で 通りある。 となるには、 から までの目から異なる2つを選び、小さい方を 、大きい方を とすればよい。したがって有利な場合は 通りである。よって求める確率は である。

(2)

同様に、 となる列は、 から までの目から異なる3つを選べば小さい順にただ1通りに並ぶ。したがって有利な場合は 通りである。全部で 通りなので、求める確率は である。

(3)

と固定する。条件 より、 通りである。また条件 より、 通りである。したがって、 について有利な場合は 通りである。 は条件に関係しないので、確率は だけで数えてよく、 である。

(4)

確率変数を とする。正の整数値をとる確率変数について が成り立つ。ここで は常に成り立つので である。また は、1回目では増加が止まらないこと、すなわち と同値である。したがって (1) より である。

同様に、 と同値であるから、(2) より である。さらに となるのは、定義より の場合である。この場合の数は 通りなので、 である。

よって

別解。(4) は の分布を直接作ってもよい。まず である。次に かつ なので、(3) より である。 かつ であり、 とすると 通り、 通りだから、

である。最後に である。したがって

となる。