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九州大学 2005年度
文系数学 第2問

問題

を実数とするとき,2次方程式について,次の問いに答えよ.

(1) この2次方程式が異なる2つの虚数解をもつようなの範囲と,そのときの虚数解をすべて求めよ.

(2) (1)の虚数解のうち,その虚部が正のものをで表す.が(1)で求めた範囲を動くとき,複素数平面上で点が描く図形を求め,図示せよ.

(3) 複素数平面上で,点が(2)の図形上を動くとき,で表される点が描く図形を求め,図示せよ.

出典:九州大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問

方針

(1) は判別式が負になる条件で の範囲を決め、解の公式で虚数解を表す。(2) は虚部が正の解を と置き、 から を消去する。 により上半円の端点が除かれることまで確認する。(3) は が単位円の上半分を動くことを利用し、 と置いて の実部・虚部を求める。端点を含まないことも変換後に追跡する。

解答

(1)

2次方程式 の判別式は である。異なる2つの虚数解をもつための条件は であるから、 である。このとき解の公式より、虚数解は である。

(2)

虚部が正の解を とおくと、(1) より である。したがって であり、

また なので であり、端点 は含まれない。よって で表される。すなわち、中心 、半径 の円の上半分で、端点を除いた部分である。

(3)

(2) より、 上では が単位円の上半分を動く。そこで とおく。このとき であるから、

とおくと である。したがって であり、 より である。また は含まれないので、端点 は含まれない。

よって求める図形は で表される。すなわち、中心 、半径 の円の左半分で、端点 を除いた部分である。

別解。(3) は逆に で表しても求められる。 より である。すると となる。 は絶対値 で虚部が正の単位円上にあるので、まず より を得る。 とすれば である。さらに主解の対応、または から、動く部分は左半分で端点を除いた弧である。