九州大学 2004年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、体積計算、面積計算
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 28〜36分
問題
曲線C:y=x1 (x>0)と直線l:y=−x+25について次の問いに答えよ.
(1) C上の点P(p,p1)からlに下ろした垂線がlと交わる点をQとする.線分PQの長さをpを用いて表せ.
(2) Cとlによって囲まれた図形をlのまわりに1回転して得られる回転体の体積を求めよ.
出典:九州大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
(1)は直線 x+y−5/2=0 と点 (p,1/p) の距離公式で求める。(2)では交点 x=1/2,2 を出し、領域内で直線が曲線より上にあることを確認する。斜めの直線を軸に回転するため、縦の円板ではなく、各点が回転して作る薄い輪の体積 2π×軸からの距離×dA を積分する。軸からの距離は (5/2−x−y)/2 であり、内側の y 積分は高さの2乗にまとまる。
解答
(1)
直線 l は y=−x+25 すなわち x+y−25=0 である。点 P(p,p1) からこの直線までの距離が PQ であるから、点と直線の距離公式より
PQ=12+12p+p1−25=2p+p1−25
である。
(2)
まず交点を求める。曲線 C と直線 l の交点では x1=−x+25 である。x>0 なので両辺に x を掛けると 1=−x2+25x すなわち 2x2−5x+2=0 である。よって (2x−1)(x−2)=0 となり、交点の x 座標は x=21,x=2 である。 21<x<2 では、例えば x=1 で −x+25=23,x1=1 なので、直線 l が曲線 C より上にある。したがって囲まれた領域は 21≦x≦2,x1≦y≦−x+25 である。
領域内の点 (x,y) から軸 l までの距離は r=225−x−y である。面積の小片 dA を軸 l のまわりに回転すると、半径 r の薄い輪を作るので、その体積は 2πrdA と考えられる。よって体積 V は
V=2π∫1/22∫1/x−x+5/2225−x−ydydx
である。
内側を計算する。H=−x+25−x1 とおくと、y=1/x から直線までの縦方向の差が H であり、
∫1/x−x+5/2(25−x−y)dy=21(−x+25−x1)2=21H2
である。したがって
V=2π∫1/22(−x+25−x1)2dx
である。
ここで
(−x+25−x1)2=x2−5x+433−x5+x21
なので、
∫1/22(−x+25−x1)2dx=[3x3−25x2+433x−5logx−x1]1/22=857−10log2.
よって
V=2π(857−10log2)=2π(1657−5log2)
である。