過去問データベース 過去問を探す

九州大学 2004年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

連立不等式の表す領域をとし,連立不等式の表す領域をとする.として,点を結ぶ折れ線上をからまで移動している.ただし,領域内では一定の速さで動き,領域内では一定の速さで動くものとする.また,直線と直線がなす角を,直線と直線がなす角をとする.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 点からまで移動するのに要する時間をとする.の式で表せ.さらに,が区間において最小値をもつことを証明せよ.

(2) 点が所要時間を最小にする位置にあるとき

が成り立つことを示せ.

(3) 点が所要時間を最小にする位置にあり,かつが成立するとき,の値を求めよ.

出典:九州大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

所要時間は、領域 内の線分 の長さを速さ で割ったものと、領域 内の線分 の長さを速さ で割ったものの和である。 を微分し、端点近くで減少・増加することから最小点が にあることを示す。最小点では となり、これを垂直線となす角の正弦 , に読み替える。最後は , から を決める。

解答

(1)

であり、 である。領域 内では速さ 、領域 内では速さ で動くので、所要時間は である。 で微分すると である。端点での片側の様子を見ると である。したがって の近くでは右へ動かすと は小さくなり、 の近くでは左へ動かすと は小さくなる。連続関数 は閉区間 で最小値をもつが、その最小値は端点ではなく、区間 の内部で与えられる。

(2)

最小値を与える点を とする。この点では であるから、 が成り立つ。

は直線 と縦の直線 がなす角である。 の長さは で、縦方向の成分は4、横方向の成分は なので である。

同様に、角 は直線 と縦の直線 がなす角である。 の長さは で、横方向の成分は なので である。

これらを の式に代入すると が得られる。

(3)

で表す。角は縦の直線となす角なので である。 とおくと である。また より である。したがって を得る。整理すると すなわち である。これは と因数分解できる。 なので 、したがって である。この範囲に入る解は だけである。よって である。

(2)より であり、したがって

である。