問題
次の問いに答えよ.
(1) 1個のサイコロを繰り返し投げる.1の目が出た時点で投げるのをやめる.たとえ1の目が出ないとしても,回サイコロを投げた時点で投げるのをやめる.このとき,サイコロを投げる回数の期待値を求めよ.
(2) 1個のサイコロを繰り返し投げる.合計2回1の目が出た時点で投げるのをやめる.たとえ1の目が出た回数の合計が2回に達しなくても,回サイコロを投げた時点で投げるのをやめる.このとき,サイコロを投げる回数の期待値を求めよ.
出典:九州大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
打ち切りのある試行回数の期待値は、「第 回を実際に投げる確率」を から まで足すと求めやすい。(1)では第 回を投げる条件は、それ以前に1が出ていないこと。(2)では第 回を投げる条件は、それ以前の 回で1の目が0回または1回であること。公比 の等比和と、 型の和を整理して閉じた式にする。
解答
(1)
投げる回数を とする。 の期待値は で求められる。ここで とは、第 回を実際に投げるということである。
第 回を投げるためには、第1回から第 回までに1の目が出ていなければよい。したがって である。よって
である。
(2)
投げる回数を とする。同様に である。
第 回を投げるためには、第1回から第 回までに出た1の目の回数が0回または1回であればよい。 とおくと、 回のうち1が0回である確率は であり、1がちょうど1回である確率は である。ただし のとき後者は0と考えればよい。
したがって、 と置き換えると である。
まず である。また、有限等比和の公式から である。 だから となる。
よって
を戻して である。