九州大学 2003年度
文系数学 第3問(a)
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 関数、微分、論証・証明
- 解法
- 微分による最大最小、必要十分条件、接線・法線
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 18〜23分
問題
a,b,cを実数とし,a>0とする.f(x)=ax2+bx+cとおく.実数pに対し,xの関数px−f(x)の最大値をg(p)とおく.
(1) 2つの関数y=f(x)とy=g(x)が一致するとき,f(x)を求めよ.
(2) 実数xに対し,pの関数xp−g(p)の最大値をh(x)とおく.h(x)を求めよ.
(3) 直線y=px+qが点(t,f(t))でy=f(x)のグラフに接するための必要十分条件は
g(p)=pt−f(t)かつq=−g(p)
であることを示せ.
出典:九州大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問(a)
方針
まず px−f(x) を x の二次関数として平方完成し、最大値 g(p) を明示する。(1) は f(x)=g(x) を係数比較で解く。(2) は今度は xp−g(p) を p の二次関数として最大化し、元の f(x) が戻ることを確認する。(3) は接線条件を、px−f(x) の最大が x=t で取られる条件と同値にする。
解答
(1)
px−f(x)=px−(ax2+bx+c)=−ax2+(p−b)x−c である。a>0 なのでこれは x について上に凸でない二次関数であり、最大値は g(p)=4a(p−b)2−c である。 y=f(x) と y=g(x) が一致するとは、すべての x について ax2+bx+c=4a(x−b)2−c が成り立つことである。係数を比較すると a=4a1,b=−2ab,c=4ab2−c である。a>0 より a=1/2。このとき第2式から b=0、第3式から c=0 である。よって f(x)=21x2 である。
(2)
(1) で求めた式を用いると xp−g(p)=xp−4a(p−b)2+c である。これは p について上に凸でない二次関数であり、平方完成すると
xp−g(p)=−4a1{p−(2ax+b)}2+ax2+bx+c.
したがって最大値は p=2ax+b で取られ、h(x)=ax2+bx+c=f(x) である。
(3)
直線 y=px+q が点 (t,f(t)) で y=f(x) に接することは p=f′(t)=2at+b,q=f(t)−pt と同値である。このとき、px−f(x) は x=t で最大値をとるので g(p)=pt−f(t) であり、また q=f(t)−pt=−g(p) である。
逆に g(p)=pt−f(t),q=−g(p) が成り立つとする。g(p) は px−f(x) の最大値であり、その最大値が x=t で実現している。二次関数 px−f(x) の最大点では導関数が0だから p−f′(t)=0 すなわち p=f′(t) である。また q=−g(p)=f(t)−pt なので、直線は (t,f(t)) を通り、傾きも f′(t) に等しい。したがってこの直線は点 (t,f(t)) でグラフに接する。