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九州大学 2002年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

を実数の定数とし,

で表される曲線をとする.この曲線と原点に関して対称な曲線を軸に関して対称な曲線をとする.

(1) 曲線の方程式を求めよ.

(2) 曲線の共有点が相異なる2点だけであるとき,がみたすべき条件,および共有点の座標を求めよ.

(3) (2)の場合に,曲線とで囲まれた部分の面積を,曲線とで囲まれた2つの部分の面積の和をとする.の比を求めよ.

出典:九州大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

原点対称は 軸対称は で式を移す。共有点条件は となり、 の2次方程式に帰着する。ちょうど2点だけになる条件では、正の が1つだけ出る場合を、積が1であることまで含めて絞る。面積は を代入して差の多項式を因数分解し、交点と符号を確認して絶対値つき積分に直す。

解答

(1)

の右辺を とおく。

原点に関して対称な点は で移るので、曲線 上の点 をみたす。したがって である。

また、 軸に関して対称な曲線 によって得られるから である。

(2)

の共有点では である。よって すなわち を得る。

ここで とおくと、 であり となる。もし なら、 のとき の1点だけ、 のときは共有点が無数にあるので、条件をみたさない。したがって である。

この2次方程式の2つの解の積は である。相異なる正の解が2つあれば がそれぞれ出て共有点は4点になる。一方、負の解は実数 を与えない。よって共有点がちょうど2点になるには、正の重解を1つもつしかない。解の積が であるから、その重解は である。

したがって でなければならないので である。このとき 、すなわち が共有点の 座標である。

(3)

以下、 とする。まず であるから、 の上下の差の絶対値は である。交点は なので

である。ここで

より である。

次に である。交点の 座標は であり、囲まれる2つの部分は原点に関して対称である。したがって

となる。実際、 では の符号が一定であるから、絶対値を上の形に直せる。

計算すると

である。よって となる。

以上より である。