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九州大学 2001年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

1からまでの異なる番号が付けられた個の箱がある.各箱には,それが番号の箱ならば,白のボール個と黒のボール個のあわせて個のボールが入っている.ランダムに1箱を選び,その箱から1個のボールを取り出してボールの色を確認してからもとに戻す.この操作を同じ箱について回繰り返して,白のボールが取り出された回数を確率変数とする.以下の設問に答えよ.

(1) 整数とする.番号の箱が選び出され,かつ,となる確率を求めよ.

(2) 整数とする.となる確率を求めよ.

(3) 整数とする.極限値を求めよ.

出典:九州大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

箱番号 が選ばれた後は、白が出る確率 の試行を 回繰り返す二項型の数え上げになる。(1)で箱番号と白の回数を同時に指定した確率を求め、(2)では から まで足す。(3)は の分割点とみて区分求積に直し、最後の積分は部分積分の反復で と求める。

解答

(1)

番号 の箱が選ばれる確率は である。この箱には白のボールが 個、黒のボールが 個入っており、全部で 個である。したがって1回の操作で白が出る確率は であり、黒が出る確率は である。

同じ箱で 回繰り返し、白がちょうど 回出る確率は

である。したがって、番号 の箱が選ばれ、かつ となる確率は

である。

(2)

となるには、選ばれた箱番号 から までのいずれかである。これらは互いに排反なので、(1)を について足せばよい。よって

である。

(3)

(2)の和を考える。 のとき、 は区間 の分割点のように動くので、区分求積により である。

この積分を求める。部分積分を繰り返すと、非負整数 について である。したがって である。ここで だから である。

別解。(3)の結果は、 が大きいとき白の出る確率 が0から1までほぼ一様にばらつく、と考えると自然である。固定した成功確率 に対する二項確率 で平均すると、どの についても同じ になる。