問題
以下の設問に答えよ.
(1) 正の実数,,に対してつぎの不等式が成り立つことを証明せよ.
(2) 正の実数 に対してつぎの不等式が成り立つことを証明せよ.
出典:九州大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
正の数に対して を考え、 と にコーシー・シュワルツの不等式を適用する。(1)は の場合として示し、(2)では同じ計算を一般の 個で書く。等号はすべての が等しいときに起こることも確認しておく。
解答
(1)
コーシー・シュワルツの不等式より
である。右辺は である。 なので両辺を で割って を得る。
(2)
同様に、正の実数 について
である。右辺は である。 だから であり、これで割ると となる。
別解。(1)は相加平均と調和平均の関係としても見られる。正の数では「平均の逆数の平均」は「平均の逆数」以上であり、 に適用すると同じ不等式になる。ただし答案では、上のようにコーシー・シュワルツで書くと一般の にそのまま拡張できる。