九州大学 1998年度
後期・理系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系(後期)
- 分野
- 積分、微分、関数
- 解法
- 定積分評価、増減表、場合分け
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 30分
問題
f(x)=x−1とする.nを任意の正の整数とするとき,関数
gn(x)=∫0x(x−y)n−1f(y)dy
の増減を調べ,極値を求めよ.
出典:九州大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
まず積分を実行して gn(x) を多項式として明示する。微分すると gn′(x)=xn−1(x−n)/n となるので、n=1、n が奇数で n≧2、n が偶数で n≧2 の3場合に分け、符号表から増減と極値を読む。
解答
まず gn(x)=∫0x(x−y)n−1(y−1)dy を計算する。u=x−y と見ると ∫0x(x−y)n−1ydy=n(n+1)xn+1 であり、また ∫0x(x−y)n−1dy=nxn である。したがって gn(x)=n(n+1)xn+1−nxn=n(n+1)xn(x−n−1) である。
これを微分すると gn′(x)=nxn−1(x−n) となる。 n=1 のとき g1′(x)=x−1 である。したがって x<1 で減少、x>1 で増加し、x=1 で極小値 g1(1)=−21 をとる。 n≧2 で n が奇数のとき、n−1 は偶数なので xn−1≧0 である。したがって gn′(x) の符号は x−n の符号で決まり、x<n で減少、x>n で増加する。x=0 でも導関数は0になるが、符号は変わらないので極値ではない。よって x=n で極小値 gn(n)=n(n+1)nn(n−n−1)=−n+1nn−1 をとる。 n≧2 で n が偶数のとき、n−1 は奇数なので xn−1 の符号は x の符号と同じである。したがって gn′(x) の符号は x(x−n) の符号で決まる。すなわち x<0 で増加,0<x<n で減少,x>n で増加 である。よって x=0 で極大値 gn(0)=0 をとり、x=n で極小値 gn(n)=−n+1nn−1 をとる。