問題
0と1を有限個並べたものを語ということにする.語の例としては0,010,00101,100110などがある.いま2つの語,をもとにして,,,のように定める.例えば,である.次の問いに答えよ.
(1) のとき,語に対して,最初,または最後の数字を1個か2個取りさると,残りは同じ語が循環して現れている.このことを数学的帰納法により示せ.
(2) 語に現れる0の個数をとし,1の個数をとする.を求めよ.
方針
(1) は語の具体形を帰納法で強めに示す。奇数番では 、偶数番では の形になり、奇数番は端を1個、偶数番は端を2個取り去ると、残りが同じ三文字語の循環になっていることが分かる。(2) は0と1の個数が同じ線形漸化式に従うので、初期値から明示式を出して比の極限を求める。
解答
(1)
語 を 回繰り返した語を と書く。次の形を示す。 である。
実際、 では で成り立つ。
いま と書けているとする。ただし である。
まず である。中央の を用いると となる。指数は であるから、偶数番の形が次へ進む。
次に、いま得た を用いると である。中央の を用いると となる。指数は である。よって二つの形は数学的帰納法で示された。
したがって、 が奇数のときは である。最後の 1 個を取り去ると 、最初の 1 個を取り去ると となり、これは三文字語 の循環した語の繰り返しである。
また、 が偶数のときは である。最後の 2 個を取り去ると 、最初の 2 個を取り去ると となり、これも同じ三文字語の循環した語の繰り返しである。よって題意は示された。
(2)
であるから、0 の個数 と 1 の個数 はそれぞれ を満たす。初期値は である。
漸化式 の形から、解は 型と 型の和になる。初期値を代入すると であり、また である。実際、どちらも同じ漸化式を満たし、 の初期値にも一致する。
したがって である。 で は に比べて無視できるので である。