九州大学 1996年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系(後期)
- 分野
- 積分、三角関数、微分
- 解法
- 面積計算、微分による最大最小、三角比の利用
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 30分
問題
θ (−3π≦θ≦3π)を媒介変数として
x=acos2θ,y=bsin3θ
で表される曲線Cがある.ただし,a,bはともに正の定数である.
(1) 曲線Cで囲まれる部分の面積Sを求めよ.
(2) 曲線C上の点でF=x+yを最大とするθをθ0とする.sinθ0をaとbを用いて表せ.
出典:九州大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
(1) は媒介変数表示の面積を −∫ydx で計算する。曲線の向きを確認し、dx/dθ=−2asin2θ を代入して三角関数の積の積分に直す。(2) は s=sinθ と置いて F を三次式にし、導関数の正の解が最大点になることを端点との比較も含めて確認する。
解答
(1)
媒介変数表示は x=acos2θ,y=bsin3θ である。したがって dθdx=−2asin2θ である。 θ=−π/3 と θ=π/3 ではどちらも x=−a/2,y=0 となり、曲線は閉じている。−π/3<θ<0 では y<0、0<θ<π/3 では y>0 で、面積は S=−∫−π/3π/3ydθdxdθ で与えられる。よって S=2ab∫−π/3π/3sin3θsin2θdθ である。
積和の公式より sin3θsin2θ=21(cosθ−cos5θ) なので
∫−π/3π/3sin3θsin2θdθ=[sinθ−51sin5θ]0π/3
である。ここで sin(π/3)=3/2、sin(5π/3)=−3/2 だから
∫−π/3π/3sin3θsin2θdθ=533
である。したがって S=563ab である。
(2)
曲線上で F=x+y=acos2θ+bsin3θ である。s=sinθ とおくと、−3/2≦s≦3/2 であり、cos2θ=1−2s2,sin3θ=3s−4s3 だから F=a(1−2s2)+b(3s−4s3) である。
これを s で微分すると dsdF=−4as+3b−12bs2 である。臨界点は 12bs2+4as−3b=0 の解であり、s=6b−a±a2+9b2 である。正の解を s0=6ba2+9b2−a とする。 F′(0)=3b>0 であり、F′(3/2)=−23a−6b<0 なので、正の解 s0 は範囲内にあり、そこで増加から減少に変わる。端点では F=−a/2 である一方、F(0)=a なので、最大点はこの正の解で与えられる。したがって sinθ0=6ba2+9b2−a である。