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九州大学 1994年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

右図のように,平面上で,原点を中心とする.長軸の長さが6,短軸の長さが2の楕円,およびの上端に接する軸に平行な直線を考える.そしてのまわりに一定の角速度で回転しているとし,の回転にともなって上下運動をしているものとする.

(1) の長軸と軸のなす角がのとき,の高さをの関数で表せ.

(2) の上下する速さが最大になるときのを求めよ.

出典:九州大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

長半径3、短半径1の楕円上の点を、長軸方向成分 と短軸方向成分 で表す。回転後の 座標は なので、 のもとでこの一次式の最大値を求めれば直線 の高さになる。(2)は角速度が一定であるため、上下速度の最大は の最大と同じである。 と置いて2次式型の最大問題に直す。別解として、回転した楕円の方程式に水平接線を持たせ、判別式を0にする方法でも高さを求められる。

解答

(1)

楕円の長半径は 、短半径は である。長軸方向の座標を 、短軸方向の座標を とすると、楕円は で表される。

長軸が 軸となす角を とすると、長軸方向の単位ベクトルの 成分は 、短軸方向の単位ベクトルの 成分は である。したがって点の 座標は である。 とおくと であり、 である。円 上で一次式 の最大値は、係数の長さに等しいので

である。

したがって、 の高さは である。

(2)

楕円は一定の角速度で回転するので、上下する速さは に比例する。よって を最大にすればよい。

(1)より であるから したがって とおくと であり、最大にすべき式は である。定数 を除き とおく。

微分すると

よって すなわち である。 より で最大となる。したがって である。

長軸の向きを で表すなら である。 で向きを区別して書くなら、これに も加わる。

別解。(1)の高さは、回転後の楕円の方程式からも求められる。回転前の長軸・短軸方向の座標は なので、楕円は である。水平線 が上端で接するためには、この式を の2次方程式と見たとき重解をもてばよい。判別式を0にして整理すると となり、同じ高さの式が得られる。