問題
平面において,最高次の係数が1の3次関数のグラフを考える.そして,恒等変換ではない1次変換によるの像はに一致するとする.このとき,次の問に答えよ.
(1) 3次関数の係数,,および1次変換の係数,,,はそれぞれどのようなものでなければならないか.
(2) 上記の3次関数がで極大値を持つ場合,関数ごとに定まる平面の点の全体はいかなる曲線上にあるか.
方針
曲線上の点を とおき、変換後の座標が再び同じ3次関数のグラフ上を動く条件を係数比較に直す。まず に が含まれると が 程度になり、グラフ条件の右辺が で 程度になってしまうため と分かる。その後は として係数を比較し、恒等変換ではないことから を使う。(2)は得られた関数 の極大条件 を確認し、極大点を媒介変数で表して関係式を消去する。
解答
(1)
曲線 上の点は と表される。変換後の第1座標は である。
もし なら、 が大きいとき は 程度の大きさになる。一方、第2座標 は高くても 程度である。同じ3次関数のグラフ上にあるなら を満たす必要があるが、右辺は により 程度になってしまい、左辺と次数が合わない。したがって である。
このとき である。変換後の点全体が同じ曲線上を動くので、 はありえない。また、恒等変換ではないため、あとで は除く。
曲線上の任意の について
が成り立つ。係数を比較すると である。 を代入すると 、 であるから を得る。また より である。
したがって必要な形は であり、変換は である。ただし で、 は任意の実数である。
逆に、この形であれば を満たす点に対して であり、 だから となる。よってこの条件で十分でもある。
(2)
(1)より考える3次関数は である。微分すると であるから、極値をもつには が必要である。このとき より である。 なので、極大となるのは の方である。 とおくと 、、 である。このとき 一方、 だから したがって である。
よって、点 全体は曲線 のうち の部分上にある。