問題
動点は原点から出発して,時刻における座標はであるとする.また動点は時刻のとき点から出発して,点との距離を一定に保ちながら,常に点に向かって(すなわちの速度ベクトルがと平行であるように)進むとする.このとき次の問に答えよ.
(1) 点の時刻における座標をとすると,
が成り立つことを示せ.
(2) 点の座標がとなったときの座標を,座標がとなったときの座標をとする.点の描く曲線と軸,直線,および直線により囲まれる領域の面積を求めよ.
方針
距離 は初期値から常に1なので, が成り立つ。また の速度方向は に平行であるから,接線の傾きは になる。対象となる範囲では と取れるので,微分方程式が得られる。面積は に直して で積分し,最後の積分は により計算する。
解答
(1)
時刻 において である。距離 は一定で,初めに , だからその距離は1である。したがって が成り立つ。
また, は常に に向かって進むので, の速度ベクトルは に平行である。したがって,曲線の接線の傾きは である。
問題で扱う点では は 軸より上にあり, は の右側にあるので である。距離条件から となる。よって が成り立つ。
(2)
(1)より, で である。 が から へ下がるにつれて は増えるので,求める面積は である。これを で積分すると
である。したがって となる。
ここで とおく。 のとき , のとき であり, である。よって
である。さらに より
である。ここで なので,三角関数の項は打ち消し合う。したがって面積は である。
別解。最後の積分は,単位円 の右半分において, と に挟まれた部分の面積である。対応する中心角は から までで,端の直角三角形の面積が等しく打ち消し合うため,残る面積は扇形の差 である。