九州大学 1990年度
後期・理系数学 後期 第4問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系(後期)
- 分野
- 図形と方程式、微分、積分
- 解法
- 軌跡、接線・法線、置換積分
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 34分
問題
xy−平面上の第1象限に,図のように,両端A,Bがそれぞれx軸,y軸上を動く長さ1の線分がある.∠OAB=θ (0<θ<2π)のときの,2点A,Bを通る直線をLθで表す.次の問に答えよ.
% 図は省略
(1) Lθの方程式を求めよ.
(2) LθとLθ0 (θ=θ0)の交点の座標を(X(θ,θ0),Y(θ,θ0))とするとき,
X(θ0)=θ→θ0limX(θ,θ0),Y(θ0)=θ→θ0limY(θ,θ0)
を求めよ.
(3) θ0が0から2πまで変化するときの,点(X(θ0),Y(θ0))の軌跡Cを求めよ.
(4) 曲線Cの長さを求めよ.
出典:九州大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
長さ1の線分の端点を A=(cosθ,0)、B=(0,sinθ) と置き、まず切片形で直線 Lθ を書く。(2) は近い2本の直線の交点の極限なので、直線の式と、θ を少し変えたときの一次の変化が消える条件を連立する。これにより X=cos3θ、Y=sin3θ を得る。(3) は媒介変数を消去し、(4) はこの媒介表示から弧長を積分する。
解答
(1)
線分 AB の長さが 1 で、∠OAB=θ であるから A=(cosθ,0),B=(0,sinθ) である。したがって Lθ は切片形で cosθx+sinθy=1 と表される。
(2)
直線の式を F(x,y,θ)=cosθx+sinθy−1=0 と書く。Lθ と Lθ0 の交点を、θ→θ0 と近づけた極限では、F(x,y,θ0)=0 に加えて、θ を少し変えたときの一次の変化も消える。したがって
cos2θ0xsinθ0−sin2θ0ycosθ0=0
も成り立つ。
これを cosθ0x+sinθ0y=1 と連立する。第2式から xsin3θ0=ycos3θ0 である。これを直線の式に代入すれば X(θ0)=cos3θ0,Y(θ0)=sin3θ0 を得る。
(3)
0<θ0<π/2 で x=cos3θ0,y=sin3θ0 である。よって x2/3+y2/3=cos2θ0+sin2θ0=1 である。端点も含めて考えると、求める軌跡 C は第1象限の x2/3+y2/3=1 である。
(4)
媒介表示
x=cos3θ,y=sin3θ(0≦θ≦2π)
を用いる。すると
dθdx=−3cos2θsinθ,dθdy=3sin2θcosθ
である。したがって曲線の長さは
∫0π/2(dθdx)2+(dθdy)2dθ=∫0π/23sinθcosθcos2θ+sin2θdθ=∫0π/23sinθcosθdθ=23
である。