九州大学 1990年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系(後期)
- 分野
- 微分、積分
- 解法
- 接線・法線、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 32分
問題
xy−平面上の曲線C:y=xn(nは4以上の整数)上の点P(t,tn) (t>0)における法線がy軸と交わる点をQとする.
(1) 原点をOとするとき,曲線Cと2つの線分PQ,OQで囲まれる部分の面積を求めよ.
(2) この面積の最小値を求めよ.またそのときのtの値を求めよ.
出典:九州大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
接線の傾き ntn−1 から法線の式を作り、y 軸との交点 Q を求める。囲まれる部分は 0≦x≦t で法線の下、曲線 y=xn の上にあるので、その差を積分する。得た面積 S(t) は2項の和で、t>0 に対して微分して最小を調べる。臨界点での関係式を使い、最小値を簡潔に整理する。
解答
(1)
曲線 y=xn の P(t,tn) における接線の傾きは ntn−1 である。したがって法線の傾きは −ntn−11 であり、法線の方程式は y−tn=−ntn−11(x−t) である。これに x=0 を代入すると、Q の y 座標は tn+ntn−1t=tn+n1t2−n である。 0≦x≦t において、法線上の点の y 座標は tn+n1t2−n−ntn−1x である。求める面積を S(t) とすると S(t)=∫0t(tn+n1t2−n−ntn−1x−xn)dx である。各項を積分して
S(t)=tn+1+n1t3−n−2n1t3−n−n+11tn+1=n+1ntn+1+2n1t3−n
を得る。
(2)
t>0 で S(t)=n+1ntn+1+2n1t3−n を微分すると S′(t)=ntn+2n3−nt2−n である。最小となる候補は S′(t)=0 を満たす点であり、これは ntn=2nn−3t2−n すなわち t2n−2=2n2n−3 である。n≧4 なので右辺は正で、解は t=(2n2n−3)2n−21 である。
また t→0+ では t3−n→∞、t→∞ では tn+1→∞ であるから、この臨界点で面積は最小となる。
臨界点では tn+1=2n2n−3t3−n である。これを S(t) に代入すると、最小値は
Smin=n+1n⋅2n2n−3t3−n+2n1t3−n=n(n+1)n−1t3−n
である。したがって
Smin=n(n+1)n−1(2n2n−3)2n−23−n
である。