問題
実数,,に対して,関数および行列を
とする.
(1) ,は2次方程式の解で,であるとすると,関数の最小値はに等しく,最大値はに等しいことを示せ.
(2) 行列はを満たすとする.このとき関数の最小値と最大値を求めよ.
方針
、 とおいて 上の2次式と見る方法と、倍角公式で 、 の一次式に直す方法がある。ここではまず倍角公式により最大・最小を直接読み、その値が与えられた2次方程式の2根と一致することを示す。 の部分は成分比較で と に分け、例外的に最小値と最大値が等しくなる場合を落とさない。
解答
(1)
倍角公式を用いると
であるから、 ここで とおく。 のとき、ある角 を用いて と表せるので、 である。したがってこの部分の最小値は 、最大値は である。 のときはこの部分が常に0なので、同じ結論でよい。よって 一方、与えられた2次方程式の判別式は である。したがって2根は
である。 より、これらはそれぞれ である。ゆえに関数 の最小値は 、最大値は である。
(2)
であるから、 は と同値である。
まず とする。このとき中央の式から である。また だから、(1)で用いた2次方程式は となる。よって最小値は 、最大値は である。
次に とする。このとき であるから、 はそれぞれ または である。 なら なので最小値も最大値も である。 なら なので最小値も最大値も である。残る では、 はそれぞれ 、 であり、最小値は 、最大値は である。
以上より、
別解。、 とおくと である。 が方程式の根であることから であり、また 、 より も も 以上 以下にある。したがって、たとえば なら であり、 の場合も となるので同様に が従う。同じ考えで も示せる。等号は対応する一次式を0にする を単位円上で選べば実現できるので、(1)の主張が得られる。