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九州大学 1989年度
文系数学 第2問(理系 第2問)

問題

実数に対して,関数および行列

とする.

(1) は2次方程式の解で,であるとすると,関数の最小値はに等しく,最大値はに等しいことを示せ.

(2) 行列を満たすとする.このとき関数の最小値と最大値を求めよ.

出典:九州大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問(理系 第2問)

方針

とおいて 上の2次式と見る方法と、倍角公式で の一次式に直す方法がある。ここではまず倍角公式により最大・最小を直接読み、その値が与えられた2次方程式の2根と一致することを示す。 の部分は成分比較で に分け、例外的に最小値と最大値が等しくなる場合を落とさない。

解答

(1)

倍角公式を用いると

であるから、 ここで とおく。 のとき、ある角 を用いて と表せるので、 である。したがってこの部分の最小値は 、最大値は である。 のときはこの部分が常に0なので、同じ結論でよい。よって 一方、与えられた2次方程式の判別式は である。したがって2根は

である。 より、これらはそれぞれ である。ゆえに関数 の最小値は 、最大値は である。

(2)

であるから、 と同値である。

まず とする。このとき中央の式から である。また だから、(1)で用いた2次方程式は となる。よって最小値は 、最大値は である。

次に とする。このとき であるから、 はそれぞれ または である。 なら なので最小値も最大値も である。 なら なので最小値も最大値も である。残る では、 はそれぞれ であり、最小値は 、最大値は である。

以上より、

別解。 とおくと である。 が方程式の根であることから であり、また より 以上 以下にある。したがって、たとえば なら であり、 の場合も となるので同様に が従う。同じ考えで も示せる。等号は対応する一次式を0にする を単位円上で選べば実現できるので、(1)の主張が得られる。