過去問データベース 過去問を探す

九州大学 1988年度
理系数学 第3問

問題

は定数で,を満たすとし,とする.数列 で定める.

(1) のとき,次の不等式が成り立つことを示せ.

(a)

(b)

(2) すべての自然数に対し,であることを示せ.

(3) を示せ.

出典:九州大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

をどちらも因数分解し、 の符号を使って を示す。数列はこの区間が で保たれることを帰納法で使う。極限は が一定比率以下で縮むことを示してはさみうちする。別解として、 が単調増加かつ上に有界であることから極限を置き、方程式 を解く方法も自然である。

解答

【(1)(a)】まず である。 より、 なので である。したがって である。

次に を示す。計算すると

ここで であり、また より である。したがって すなわち である。以上より が成り立つ。

【(1)(b)】上で得た式から である。 なので である。よって が成り立つ。

【(2)】初項は である。 だから である。

いま と仮定する。このとき(1)(a)を に適用でき、 である。 だから となる。よって数学的帰納法により、すべての自然数 について である。

【(3)】(2)より、各 である。したがって(1)(b)を に適用すると である。ここで である。左辺の分母は正なので、 を得る。これを繰り返すと である。 より右辺は で0に近づく。はさみうちにより である。

【別解】(1)(a)と(2)より であるから、 は単調増加である。また で上に有界である。したがって はある値 に近づく。

漸化式 の両辺で極限を考えると、 は多項式なので である。よって であり、 または である。一方、すべての だから であり、 は不可能である。したがって 、すなわち である。