問題
原点の座標平面上の点を1次変換 でうつした点をとする.このとき,次の(1),(2)の答えよ.
(1) ,であるとき,以外の任意の点に対しては一定となることを示せ.
(2) 逆に,以外の任意の点に対して,が一定であるとき,,であることを示せ.
出典:九州大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問
方針
内積 と行列式 で一定角を表す。正則性と単位円上の連続性で向きの符号を固定し、特別角も分けて係数比較する。
解答
{(1) とする。このとき である。内積を計算すると
である。また
である。 より、この場合は である。 とすると であるから、
となる。これは によらない。よって 以外の任意の点 に対して は一定である。
(2)
逆に, 以外の任意の点 に対して が一定であるとする。行列は正則なので, なら である。
とおく。 は と の内積, は両ベクトルの行列式であるから
が成り立つ。また成分で書けば
である。
まず かつ とする。このとき単位円上で は0にならない。 は連続で単位円はつながっているので,その符号は単位円上で一定である。したがって,ある一定の符号 に対して
がすべての で成り立つ。ここで とおき,2次式の係数を比較すると
を得る。第1式と第3式を第2式へ代入すれば
となる。よって であり, である。さらに となる。
残る特別な角も調べる。 なら なので,係数比較から
となり,やはり である。 または なら なので
となり,同じ結論を得る。
以上のすべての場合に が成り立つ。}