九州大学 1982年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、数列
- 解法
- 円の性質、漸化式の変形、和の計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
定点P(p,0) (p>0)でx軸に接する第1象限内の円C1,C2,⋯⋯,Cn,⋯⋯を次のように定める.円C1は直線l1:y=22xに接する.直線l1に平行で,円C1の中心O1を通る直線をl2とするとき,円C2はl2に接する.以下同様に,直線ln−1に平行で,円Cn−1の中心On−1を通る直線をlnとするとき,円Cnはlnに接する.このとき,次の(1),(2)に答えよ.
(1) 円Cnの半径rnを求めよ.
(2) 円Cnの面積をSnとするとき,S=n=1∑∞Snを求めよ.
出典:九州大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
各円は x 軸に点 (p,0) で接するので、中心は常に (p,rn) と置ける。直線 l1:y=22x との距離が半径に等しい条件から r1 を求める。以後は ln が On−1 を通る同じ傾きの直線なので、On から ln までの距離が 3rn−1−rn となり、rn=41rn−1 が得られる。
解答
(1)
円 Cn は x 軸に点 P(p,0) で接しているので、半径を rn とすると中心は On=(p,rn) である。
まず C1 を考える。直線 l1: y=22x を 22x−y=0 と書く。点 O1=(p,r1) からこの直線までの距離は
(22)2+(−1)222p−r1=322p−r1
である。これが半径 r1 に等しいので 322p−r1=r1. したがって r1=22p. 次に n≧2 とする。直線 ln は l1 と平行で、点 On−1=(p,rn−1) を通る。したがって ln の方程式は 22(x−p)−(y−rn−1)=0 と書ける。
点 On=(p,rn) からこの直線までの距離は 3rn−1−rn である。これが半径 rn に等しいので 3rn−1−rn=rn. よって rn=41rn−1. したがって rn=r1(41)n−1=2⋅4n−12p. (2)
円 Cn の面積を Sn とすると Sn=πrn2. (1)より rn2=2p2(161)n−1 だから Sn=2πp2(161)n−1. したがって
S=n=1∑∞Sn=2πp2n=1∑∞(161)n−1.
これは初項1、公比 161 の等比級数であるから S=2πp2⋅1−1611=158πp2. 別解の視点
直線の傾きが毎回同じなので、中心の高さだけを追えばよい。点と直線の距離公式の分母が常に3になるため、半径の漸化式がすぐに rn=41rn−1 と分かる。