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九州大学 1981年度
理系数学 第3問

問題

とし, とする.ただし

である.次の(1),(2),(3),(4)に答えよ.

(1) で表せ.で表せ.

(2) 正の整数に対して,を証明せよ.

(3) 正の整数に対して,を証明せよ.

(4) の値を求めよ.

出典:九州大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

行列の積から の漸化式を読む。(2) は を確認してから、 を示す帰納法で進める。(3) は保存される式を漸化式へ直接代入して確認する。(4) は を組み合わせる。

解答

(1)

であるから である。

(2)

のとき

であり、 が成り立つ。 と仮定する。このとき であるから である。また であり、 だから である。したがって である。以上より が成り立つ。数学的帰納法により、すべての正の整数 について である。

(3)

のとき である。さらに漸化式を用いて計算すると

である。したがって ならば である。数学的帰納法により がすべての正の整数 で成り立つ。

(4)

(2) より であるから、 のとき である。(3) より であるから、右辺は に近づく。したがって である。さらに より なので である。

別解。

(4) は (3) を と見るだけでよい。(2) によって が限りなく大きくなることが保証されるため、比の2乗は に近づく。正の比であることから、極限は負ではなく である。