京都大学 2021年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系学部
- 分野
- 数列、三角関数、複素数平面
- 解法
- 和の計算、複素数の極形式、実部虚部比較
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
無限級数n=0∑∞(21)ncos6nπの和を求めよ.
出典:京都大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
cos(nπ/6) を複素数 ωn の実部として扱う。ω=cos(π/6)+isin(π/6) とおけば,求める和は収束する複素等比級数 ∑(ω/2)n の実部である。和 1/(1−ω/2) を実部が読める形に有理化して整理する。
解答
ω=cos6π+isin6π とおく。このとき ωn=cos6nπ+isin6nπ であるから,求める級数は ∑n=0∞(21)ncos6nπ であり,これは ∑n=0∞(2ω)n の実部である。 ∣ω∣=1 なので 2ω=21<1 である。したがって等比級数の和は
n=0∑∞(2ω)n=1−ω/21
である。
ここで ω=23+21i だから 1−2ω=1−43−41i である。よって
1−ω/21=(1−43)2+(41)21−43+41i
である。その実部は
である。
分母を整理すると
であるから,求める和は
5−234−3=25−12(4−3)(5+23)=1314+33
である。
別解。周期性を用いて6項ずつまとめることもできる。cos(nπ/6) は12周期であるが,等比的な重みがあるため,12項を1組にして等比級数にしても同じ値が得られる。ただし計算量は複素数を用いる方法の方が少ない。