問題
を2以上の整数とする.1からまでの番号が付いた個の箱があり,それぞれの箱には赤玉と白玉が1個ずつ入っている.このとき操作(*)をに対して,が小さい方から順に1回ずつ行う.
(*) 番号の箱から玉を1個取り出し,番号の箱に入れてよくかきまぜる.
一連の操作がすべて終了した後,番号の箱から玉を1個取り出し,番号1の箱に入れる.このとき番号1の箱に赤玉と白玉が1個ずつ入っている確率を求めよ.
方針
箱全体の中身をすべて追うのではなく,次の箱へ移される玉の色だけを追う。最初に箱1から出た色が最後に箱1へ戻れば,箱1には赤白が1個ずつ入る。各中間箱にはもとの赤白1個ずつに加えて直前に移ってきた色の玉が入るため,次に出る色が同じである確率は ,反対である確率は である。この2状態の漸化式を,最後に箱 から取り出す操作まで 回適用する。
解答
最初に箱1から箱2へ移された玉の色を基準の色と呼ぶ。箱1には,この基準の色と反対の色の玉が1個残る。したがって,最後に箱 から箱1へ入れる玉の色が基準の色であれば,箱1には赤玉と白玉が1個ずつ入る。
いま,ある箱に直前から移されてきた玉の色を とする。その箱には,もともと赤玉と白玉が1個ずつ入っており,さらに色 の玉が1個加わっている。よって次に取り出される玉の色が のままである確率は であり,反対の色になる確率は である。
基準の色と同じ色が移されている確率を とする。ここで は,最初に箱1から箱2へ移した後,さらに色の受け渡しを 回行った時点を表す。初めは である。上の考察より である。
この漸化式を定数解 からの差で見ると である。したがって である。
最初に箱1から箱2へ移した後,箱2から箱3,,箱から箱,さらに箱から箱1へ移すまで,色の推移は全部で 回起こる。よって求める確率は である。