問題
を正の整数とする.はに関する方程式の2つの解で,であるとする.
(1) すべての正の整数に対し,は整数であり,さらに偶数であることを証明せよ.
(2) 極限を求めよ.
出典:京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
(1)は解と係数の関係から、を使い、の漸化式を作る。初期値が偶整数で、漸化式の係数も整数なので帰納法で示す。(2)はから、と分かる。(1)でが偶整数であることを使い、をへ移し、小さい角の極限に帰着する。
解答
(1)
方程式の2つの解がであるから、解と係数の関係より である。とおく。
はいずれもを満たすので、に対して
である。両式を足して を得る。
初期値は であり、どちらも偶整数である。漸化式 では、もも偶整数ならも偶整数である。よって数学的帰納法により、すべての正の整数については偶整数である。
(2)
2つの解は である。は正なので、を満たす解は であり、もう一方は である。
(1)よりは偶整数である。したがって であり、 である。は偶整数なので、より となる。
さらにであるから
である。よって
ここでのときであり、 を用いると
である。したがって である。