問題
一辺の長さが1の正四面体において,を辺の中点とし,点が辺上を動くとする.このとき,の最大値を求めよ.
出典:京都大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
正四面体を座標空間に置き、 を から へ向かうパラメータ で表す。 は と の内積を使って1変数関数になる。既存の計算式を微分すると最大は端点ではなく で起こるため、増減を丁寧に調べ、最大値 を出す。 座標を置かない別解として、正四面体の3本の辺ベクトルの内積がすべて であることを使って同じ1変数関数に落とす方法も示す。
解答
正四面体の一辺の長さは1である。座標を
とおく。すると、底面 の重心の真上に があり と置ける。また は の中点なので である。
点 は辺 上を動くので とおく。
このとき
であり、
である。内積は
である。また であり、
である。したがって
である。
係数 は正なので の最大を調べればよい。微分すると
である。よって は で増加し、 で減少する。したがって最大は のときに起こる。
このとき であるから
である。したがって求める最大値は である。
別解。座標を置かず、点 から見たベクトルだけで計算してもよい。 とおく。正四面体の各面は正三角形であるから
である。
は の中点なので である。また、、すなわち とおくと である。よって
である。また であり、
である。したがって となり、座標解法と同じ関数を最大化すればよい。すでに示した増減より最大は で、最大値は である。