京都大学 2007年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、微分
- 解法
- 接線・法線、体積計算、定積分評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
3次関数y=x3−2x2−x+2のグラフ上の点(1,0)における接線をlとする.この3次関数のグラフと接線lで囲まれた部分をx軸の周りに回転して立体を作る.その立体の体積を求めよ.
出典:京都大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
接線を微分で求めたあと,曲線と接線の差を因数分解して,接点以外の交点と上下関係を確定する。回転軸は x 軸であり,0≦x≦1 では両方の y 座標が非負なので,外側半径が3次関数,内側半径が接線になる。体積は π∫(外半径2−内半径2)dx で表し,最後は多項式を展開して積分する。
解答
f(x)=x3−2x2−x+2 とおく。微分すると f′(x)=3x2−4x−1 であり,点 (1,0) における傾きは f′(1)=3−4−1=−2 である。したがって接線 l は y=−2(x−1)=−2x+2 である。
曲線と接線の差をとると
f(x)−(−2x+2)=x3−2x2−x+2+2x−2=x3−2x2+x=x(x−1)2
である。よって交点は x=0,1 であり,0<x<1 では x(x−1)2>0 だから,曲線 y=f(x) は接線 l より上にある。またこの区間では −2x+2≧0,f(x)≧−2x+2≧0 である。
したがって,求める体積 V は V=π∫01{f(x)2−(−2x+2)2}dx である。ここで
f(x)2−(−2x+2)2={f(x)−(−2x+2)}{f(x)+(−2x+2)}=x(x−1)2(x3−2x2−3x+4)=x6−4x5+2x4+8x3−11x2+4x
である。よって
∫01{f(x)2−(−2x+2)2}dx=[7x7−32x6+52x5+2x4−311x3+2x2]01=71−32+52+2−311+2=10522
である。したがって V=10522π である。