京都大学 2006年度
後期・理系数学 後期 第4問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、方程式・不等式、論証・証明
- 解法
- 円の性質、置換、相加相乗平均、不等式評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 18分
問題
平面上の点Oを中心とする半径1の円周上に相異なる3点A,B,Cがある。△ABCの内接円の半径rは21以下であることを示せ。
出典:京都大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
一般の三角形で外接円半径 R と内接円半径 r が R≧2r を満たすことを、半周長とヘロンの公式から直接示す。x=s−a,y=s−b,z=s−c とおけば、必要な不等式は3回の相加相乗平均に帰着する。
解答
三角形の辺の長さを a,b,c、半周長を s、面積を K、外接円の半径を R とする。
K=rs,K=4Rabc
であり、ヘロンの公式から
K2=s(s−a)(s−b)(s−c)
である。
x=s−a, y=s−b, z=s−c とおくと x,y,z>0 であり
a=y+z,b=z+x,c=x+y.
相加相乗平均により
(y+z)(z+x)(x+y)≧(2yz)(2zx)(2xy)=8xyz.
すなわち
abc≧8(s−a)(s−b)(s−c).
両辺に s を掛け、ヘロンの公式を使うと
abcs≧8K2.
一方、abc=4RK、s=K/r なので
r4RK2≧8K2.
よって R≧2r である。いま問題の三角形では R=1 だから
r≦21.
なお等号は x=y=z、すなわち正三角形のときに成立する。