京都大学 2005年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 行列(問題が明示的に行列を扱う場合、または出題範囲が許す場合のみ)、数列
- 解法
- 実験・推測、数学的帰納法、場合分け、ベクトル成分計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
A1=(21), A2=(31)、An+2=(111−1)An+1+(01−10)Anで定まる2次元列ベクトルAnを求めよ。
出典:京都大学 2005年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
初めの数項を計算すると、偶数番目と奇数番目で成分がそれぞれ1次式になる。A2k と A2k−1 の組を予想し、漸化式へ代入する2段階の帰納法で示す。
解答
初めの数項は
A1=(21),A2=(31),A3=(34),A4=(62)
である。これから
A2k−1=(k+13k−2),A2k=(3kk)(k=1,2,…)
と予想する。
ある k でこの2式が成り立つとする。漸化式へ代入すると
A2k+1=(111−1)(3kk)+(01−10)(k+13k−2)=(k+23k+1),
さらに
A2k+2=(111−1)(k+23k+1)+(01−10)(3kk)=(3k+3k+1).
これは k を k+1 に替えた式である。k=1 では初期値から成り立つので、数学的帰納法により上の公式が全ての k≧1 で成り立つ。