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京都大学 2000年度
文系数学 第4問

問題

三角形において辺の長さをそれぞれとする.この三角形は次の条件(イ),(ロ),(ハ)を満たすとする.

(イ) ともに2以上である自然数が存在して,となる.

(ロ) 自然数が存在してのいずれかはである.

(ハ) のいずれかはである.

このとき次の問に答えよ.

(1) を大きさの順に並べよ.

(2) を求めよ.

出典:京都大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

まず辺の大小を決める。 から であり、角も となる。この大小関係と三角形の内角和から、60度になり得る角は だけである。そこで余弦定理を に適用し、 を導く。最後に のうち2のべき乗になれるものを調べ、隣り合う2つの2のべき乗の差が2であることから を決める。

解答

(1)

であり、 である。

まず である。また である。したがって である。

三角形では、長い辺に向かい合う角ほど大きい。辺 はそれぞれ の向かい側であるから である。

(2)

(1)より である。もし なら、 はともに より大きくなり、内角和が を超えてしまう。もし なら、 はともに より小さくなり、内角和が に届かない。したがって でなければならない。

余弦定理を に対して用いると である。よって である。ここに を代入すると となる。 であるから すなわち である。

これを に代入すると となる。 なので は1より大きい奇数であり、2のべき乗ではない。また で、 は偶数だから も1より大きい奇数である。したがって も2のべき乗ではない。

よって2のべき乗である可能性があるのは だけである。もし が偶数なら、 は1より大きい奇数となり不可能である。したがって は奇数であり、 はともに偶数である。

が2のべき乗であるためには、 がともに2のべき乗でなければならない。この2数の差は2である。差が2である2つの2のべき乗は に限られる。実際、 の差が2なら、 であり、 となる。

したがって であり、 である。よって である。